実践 円錐ウキの選択とガン玉の打ち方

フカセ釣りは理想と現実のギャップをいかにうまく埋めるかで釣果に差が出ます。

風が吹く・止む、潮の向きが変わる・速くなる・遅くなる・止まる・湧く・潜る・滑るなど、条件が変わるたびに上手く馴染んでいた仕掛けが急に沈み始めたり、まったく馴染まなくなったりします。これではチヌやグレがエサを食べる層・就餌層から大きく外れてしまい、サシエを口にしてくれる確率がぐんと下がります。

タナ決めのコツですが、基本的には、

がよい結果を出すためには必要となってきます。

そのためには、いろいろな潮の流れ、風の条件で、今自分が使っている仕掛けが海中でどのような状態になっているかを想像し、就餌層に届いていないと感じたら就餌層に届くようにウキを変えたり、ガン玉を追加する必要があります。

フカセ釣りの代表的な仕掛けで、いろいろな条件での仕掛けの状態を図にしてみました。

こまわりウキ仕掛けは、

  1. ゼロウキで完全フカセ
  2. ゼロウキでG7の2段打ち
  3. BのウキでG2、G3の2段打ち
  4. BのウキでBひとつ
  5. 5Bのウキで5Bひとつ

の5種類を例にとり、自然条件としては

  1. 潮が止まっている
  2. 普通に流れている・理想的な流れ
  3. 河口でよくある上潮滑り
  4. 風があるときによくある2枚潮

を挙げています。

これは、エサ盗りがあまりきつくないときに、ウキでアタリをとる時と考えてください。もし、足の速いアジやサバが居るときは重めのガン玉を背負わせないと釣りになりませんし、フグだらけのときは、ハリスにガン玉を打つとガン玉から下が無い!といったことが起きます。また、このような条件をクリアーするためにウキを沈めたり棒ウキを使う戦略も引き出しの一つと考えてください。

1.静止時

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当然ですが、どの仕掛けでもチヌの就餌層にとどきますね。

2.理想的な流れのとき

表層から底まで、同じ速度で流れている場合です。まさに理想的な流れです。道糸は普通に張れるので、潮上から素直に仕掛けのハリを演出できます。

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適度な張りを持って流すと、完全フカセの仕掛けは角度が付くので就餌層を外れます。就餌層をキープするにはウキ下を深くするか、ガン玉を打って仕掛けの角度をゆるくします。G7の2段打ち仕掛けも若干深くしたほうがよいかと思います。

3.表層流れがきつく、滑っている状態

河口ではよくある状態です。仕掛けを馴染ませようとすると、道糸はどうしても潮下に流され気味になります。

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ゼロウキ~G2ぐらいの軽めの仕掛けだと就餌層をはずれやすくなり、仕掛けのコントロールもきわめて難しくなります。こういうときは5B程度の重い仕掛けで張りを作ったほうが、コントロールしやすく、たわみが少ないのでアタリも出やすくなります。

4.2枚潮のとき

道糸は張り気味にしないと上潮の影響を大きく受けます。

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これも軽い仕掛けだと撓んでしまって全くアタリが出ないだけでなく、糸の抵抗が大きすぎてウキにアタリが出るまでにエサを離してしまう可能性があります。この場合も、3B~1号ぐらいの重い仕掛けで張りながら流してやるほうがいい結果に結びつきやすいと考えます。

こうやって見ると、Bはなんとも汎用性があるというか、中途半端というか・・・この考え方が間違っているから私にはあまりチヌ姫が寄ってくれないんでしょうか・・・

この例を参考に、馴染まないときはガン玉を追加したり、移動させたり、バランスを変えたりしてみてください。仕掛けを弄ると、馴染み方や張り方が変わり、エサの動き方も変わります。結果、チヌの興味を引くことに成功するかもしれません。

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