DAIWA OLEGA ITTETSU TS 1.5-53V (2003)
2023年秋、胴調子だらけのラインナップに新たな先調子の竿が加わるわずかな希望を持っていましたが、やはり超胴調子のモンスタートルクが発売されることになり、南港魚釣り園での年無しとのバトルには銀狼唯牙Bigoneか、銀狼王牙1.2号、もしくは釣武者オウガハンドSCかと悩みました。一番札はオウガハンドSCでした。
結論として、やはり絶対的なバットパワーを考えて、腕力が負けるかもしれないですが1.5号最強のグレ竿であるこのオレガ一徹TS-Vを1か月以上掛けて値動きを調べたうえでオークションで落札しました。オウガハンドも良い出品を待っていましたがやはり現実的な値段にならず、オレガ一徹TS-Vとなりました。
調子 | 持ち重り係数 (kg/cm) |
ベストハリス (フロロカーボン) |
ターゲット サイズ |
購入価格 (円) |
---|---|---|---|---|
極先調子 | 25.1 | 1.7~2 | 45cm~ | 13,226 |
Vジョイント | ガイド | ガイド 合わせ |
リールシート |
---|---|---|---|
あり | チタンSiC | あり | スーパーセンサーハンプ 板シート |
全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
標準自重 (g) |
先径 (m/m) |
元径 (m/m) |
---|---|---|---|---|---|
5.30 | 5 | 116 | 201 | 0.75 | 23.9 |
錘負荷 (号) |
適合ハリス (ナイロン・号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー希望 小売価格(円) |
---|---|---|---|
1.5~4 | 1.5~3 | 99 | 68,800 |
ダイワのカタログより
大グレをパワーで圧倒。強いタフ仕掛け対応のTS。
「掛けた獲物は逃がさない。」そんなここ一番に頼りになるTS。深場、磯際の大物を止めて、引きずり出せる磯フカセロッドの最強クラスのパワーを誇ります。しかも、食い渋る大物にも対応できる、繊細なスーパーフレックスタフネスソリッド穂先。繊細/先鋭ソリッド穂先と2ランク上のパワーを持つ元竿を組み合わせ、新たなこだわりの極先調子を実現しました。
●軽量・高感度でパワーのある超高密度SVFカーボンを採用 ●穂先はシャープでしなやかなスーパーフレックスタフネスソリッド穂先 ●1ピース感覚の曲がりと節部でのパワーアップを実現させたVジョイント構造 ●雨、潮による糸のベタツキを軽減する撥水効果を高めた高耐久スーパーコート ●リールがきっちりホールドでき、握りやすいスーパーセンサーハンプ板シート ●サビに強く軽量なオールチタンSiCガイド ●合わせ部分が固着しにくく、スムースな節落ち、食いつき防止合せ ●フックホルダー付き
まず、最初にお断りさせていただきますが、購入時点で発売から20年経過した中古品であることをご了承ください。
購入時にはジャンク品扱いとなっていたため相場よりかなり安く手に入りました。ジャンクとなっていましたが実際は新品時に貼り付ける滑り止めスポンジが劣化してボロボロになって、竿尻の滑り止めが加水分解して粘着状態になっていただけなので、穂先修理もなく1~4番の傷もほとんど無い極上品でした。
分かる人には分かる良いタマなので競り落とすのに1時間もかかりました。
おそらく実釣で10回程度しか使用されていないかと思います。すべて剥がすととてもきれいな状態となりました。
トップカバーはQTC-18N(波濤1.25号-50の補修パーツ)がフィットします。尻栓は、トーナメント制覇技(709221731)と同じ黒メッキタイプとなります。送られてきた時は何故かIDTC-18が付いており、これだと通常よりガイドの多いこの竿は4番の遊動ガイドがカバーされない状態となりますので、以前取り外したオレガ一徹KS1.25号-52VのUTC-18を取り付けていますが将来的にはQTC-18Nを用意します。尻栓もOリング(715323900)が若干劣化している程度なので、Oリングだけ入れ替えます。
どこかのレビューでダイワの尻栓のゴム部分が回転して「ゴムが回る不良品」と言っていましたが、回ることで尻栓の不用意なゆるみから脱落を防いでいることに気づいていないようです。確かに昔の竿や安価な竿にはそのような機構はありませんからね。
さて、持っただけでもかなりの張りを感じる竿ではありますが、実際に釣り場で扱う限りはそんな強者感はあまり出てきませんね。とても素直で号数の低い竿と操縦性は一緒ですけど、いざ魚を掛けて止めに入ったら、私の腕では負けました・・・腕力の限界を超えた領域の話ですので、普段の1.5号竿では感じることのないパワーです。
メインの釣り場である大阪南港魚釣り園で使ったところ、 52cmを含め4時間で7枚ほど上げましたけども、3枚ぐらいで腕力が追いつかなくなりました。竿は目論見通り50cmぐらいのチヌでは余裕なので、扱う側のフィジカルトレーニングが必要かと感じています。
まさに、「穂先は1.5号、バットパワーは2号」の売り文句通りだと思います。
オレガ一徹TS-Vは小細工無しでのガチバトルがとてもよく似合います。
パワーばかりが表に出ているのですが当然ながら繊細さも持ち合わせているので、飽きのこないとても面白い竿だと思います。このような竿が現在では手に入らない状況であることがとても残念に思われます。