1. 釣れる場所を探す・撒き餌の準備
  2. ポイントの選定
  3. 釣具の選定・仕掛け作り
  4. ポイントを作る・撒き餌ワーク・ウキ下を見極める
  5. アタリ・やり取り・取り込み
  6. 釣り終えてから

チヌの釣り方4:ポイントを作る・撒き餌ワーク・ウキ下を見極める

撒き餌の打ち方、タイミング、場所

フカセ釣りでは、撒き餌の撒き方が釣果を大きく左右します。その場所、条件にあった撒き方をしないと寄せるどころか遠くにやってしまう可能性もあります。マキエは、あくまで例ですが、仕掛け投入前・サシエを刺す前、仕掛け投入後、馴染んだ頃にそれぞれマキエを適量同じ場所に撒きます。ウキに合わせてマキエを打つこともありますけど、基本は同じところに、マキエが視認できなくなったら次のマキエを入れる、というタイミングで打っていきます。

チヌはマキエに釣られて浮いてくることもありますけど、基本大型ほどマキエの縁でこぼれマキエを拾っていますので、ウキの移動に合わせるとマキエの縁が明確ではなくなってしまいます。

マキエを打った時のチヌの動き

通常はウキの投入点=撒き餌を打つ場所になります。また、風や潮の関係によっては狙いの場所で同調するように場所を変えて打つことも良くあります。海中での仕掛けの状態と、撒き餌の帯を常にイメージしながら調整します。

撒く量ですが、サイズ中の杓で、

撒き餌を打つだいたいこれぐらいで良いと思います。1回あたりサイズ中の杓で3杯撒く方法だと6キロのマキエ(配合エサ含む)で4~5時間釣れます。マキエの投げ方ですけど、今の配合エサ入りのマキエをパッケージの説明どおりに完成させてバッカンの壁できっちり固めれば、塊で飛んでいきますよね。この打ち方が基本となります。応用として、一杯のマキエをわざと空中分解させて適度な範囲に散らせる、縦一筋、横一筋にするなどもあります。杓をひねる、切るようにしたらばらばらになりますので、何度かやってみて体でマスターしてください。

マキエ杓の握り方また、杓の握り方によっては腱鞘炎などを起こしてしまいます。大知昭塾長曰く、遠投にも効き手首の保護が出来る持ち方は、「人差し指で杓を押すのではなく、親指で押せばよい」とのことです。

人差し指だとどうしても体の前半分、小手先で投げてしまいがちですが、親指握りだと体の後ろ半分で投げることになります。加えて、手首の方向がマキエをバッカンの壁に押し付けても手首が痛くならないようになっている反面、慣れないと杓から離れる瞬間が全く違うので、とんでもなく見当違いの手前に着水してしまいます。

ウキ下、タナをこまめに探る

ウキ下を一発で決められるような釣り人はまず皆無でしょう。いろいろな考え方がありますけども、参考までに私の基本的なウキ下の決め方を書きたいと思います。

仕掛け作りのところでも申しましたように、5ヒロぐらいまでなら、大まかに言って底から半ヒロ切ったところ、もっと深ければ3ヒロ半、竿一本から上下に探る方法が効率が良いと思います。エサが無くなる=ウキにアタリが出ないまま魚にエサを盗られる、全く触ってこない=魚が居る層から外れている、などさまざまな海からの信号をもとに、20~30cmぐらいずつ上下させてみてください。現在では全層釣りといってウキ止めの無い釣り方もありますが、これですと釣れたタナが明確に分からないので、慣れるまではウキ止めをつけてこまめにウキ下を変えるほうが分かりやすいと思います。このときの必須アイテムはタナ取りボールです。1~2号程度のゴム管付き鉛でもOKです。

また、とても喰いがシブいときはエサを底に這わせる、置くように水深より深いウキ下を取りますけども、この這わせる量も30cmぐらいで十分なときもあれば、2ヒロ近く這わせないと喰ってこないときもあります。活性が低い、警戒心が強くなればなるほど這わせる量は多くなると考えて良いと思います。

底潮が冷たくなってしまった場合は、魚が冷たい潮を嫌って底を離れている可能性があります。こういうときはかえって中層狙いをしてみるとおいしいことがあるかもしれません。

チヌには落とし込みという釣り方がありますので、活性が高いときに軽い仕掛けでゆっくり落としていくと、浅いウキ下で喰ってくることもあります。

固定概念にとらわれず、浅く~深くをこまめに探ることが良い結果を出すためには必要です。

ラインメンディングで潮に乗せる

ラインメンディングエサ盗りもいないからといって余り長い間流しっぱなしでは、エサが無くなっていたりしたら絶対に釣れませんのでこまめに打ち返したほうがいいと思います。落とし込みという釣り方がチヌにはあるように、仕掛けが馴染んでいく最中に咥えて走ることも良くあることですので、打ち返しはまめにしても釣果が悪くなることはないでしょう。

夏~秋のように活性が高ければ、たいていは仕掛けが馴染んで程なくの間にアタリが現れます。冬場や食いの悪いときは投入してかなりの時間が経ったとしてもチヌの住処に仕掛けが入れば食う可能性は高くなります。

仕掛けを流している最中は、風や潮で流された道糸を自然な流れに乗るように修正します。これをラインメンディングといい、初心者とエキスパートでは歴然とした技術の差が現れます。ほとんどの場合、風が敵となりますが、方向や強さによっては味方になるときもあります。風をうまく使ってラインコントロールしてみてください。

ウキ下もエサも同じなのにエキスパートが釣れて自分が釣れないときは、このラインメンディングと撒き餌のタイミングがその条件に合致していないからです。この2つをエキスパートの動作から盗んで同じようにするだけでぐっとチヌに近づくはずです。

また、ラインメンディングと同時にエサを少し動かす誘いも入れてやれば一石二鳥です。このときは出来るだけゆっくり丁寧に動かすほうが良い結果につながりやすいと感じています。

さて、ここまではあくまでごく一般的な話で、個別の解説は以下を参照ください。

  1. ガン玉の打ち方・使い方
  2. 円錐ウキについて
  3. 撒き餌・コマセの分量と配合について
  4. 実践 円錐ウキの選択とガン玉の打ち方
  5. (徐々に増やしていきます)

チヌの釣り方・仕掛け メニュー

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