DAIWA OLEGA ITTETSU 1.2-52KS (2001)
以前からオレガ一徹KSは気になる竿ではありましたが、当時は予算もそれほど潤沢ではなく、いつかは使ってみたいとずっと思っていました。また2022年から紀州釣りに行く機会が増え、軟調子のチヌ竿では合わせが入りにくいことが多く、しっかりした竿を探していた時に大島フレイムホークが新モデルとして発売されましたが、これも胴調子の竿なので目的と違いました。なので、先調子といえばオレガであるということで、程度の良さそうなものをセリ落としました。
調子 | 持ち重り係数 (kg/cm) |
ベストハリス (フロロカーボン) |
ターゲット サイズ |
購入価格 (円) |
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極先調子 | 22.1 | 1.2~1.7 | 40cm~ | 17,100 |
Vジョイント | ガイド | ガイド 合わせ |
リールシート |
---|---|---|---|
なし | 1番のみチタン その他はSiC |
あり | 板 |
全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
標準自重 (g) |
先径 (m/m) |
元径 (m/m) |
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5.20 | 5 | 115 | 165 | 0.7 | 23.9 |
錘負荷 (号) |
適合ハリス (ナイロン・号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー希望 小売価格(円) |
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1~4 | 1.2~2.5 | 99 | 55,000 |
ダイワのカタログより
超軽量仕掛け対応、関西地域スペシャル。
繊細な穂先と大物をしとめるバットバワーを併せ持つオレガ一徹シリーズ。 その一徹の極先調子の思想を受け継ぎながら、抜群の操作性を持たせた軽量仕掛けスペシャル「一徹KS」シリーズ。 太仕掛けには決して見向きもしないスレっからしを狙った軽量仕掛けの絶妙な操作を可能としました。 驚異的な軽量化を達成しながらも、その軽さと繊細さからは想像しがたいバワーを秘めています。全アイテム、5.0mの軽さと5.3mの操作性を持たせた「5.2m」の新バランス設計です。
●軽さと強さのHVFカーポン採用 ●穂先部は口径の大きいチタンフレームガイドで糸の出もスムーズ ●糸の出の良いSiCガイドリング ●濡れたロッドによる糸のべたつきを防ぐゼロベタリング ● 糸のスムーズな導入を可能とする足高元ガイド ●錆に強く軽量、チタンリールシート ●節落ち、食いつき防止合せ ●ガイド合せライン ●糸のべた付きを防止するフッ素塗装 ●フックホルダー
まず最初にお断りしておきますが、購入時点で発売から21年経過した中古品で、かつ穂先を一度詰めたような形跡があります。全長が517cmほどしかないことを前提にご覧ください。
トップカバーはIDTC-18(一般品)もしくはQTC-18N(波濤1.25号-50の補修パーツ)がフィットします。尻栓はOリングが切れてボロボロでクッションゴムもないタイプだったので、トーナメント制覇技やオレガ一徹KS-V(709221731)、もしくは飛燕やブレイゾンDRY(709221721)と互換性があるので銀メッキの709221721に交換しました。
質量的には軽い数値ですが、さすがに極先調子であると分かる振り心地です。初めて持って振った時は「これ、魚を掛けたら曲がるんかいな?」と思わせる猛者ぶりを感じましたが、小さい魚でも面白くないというよりはこちらの意のままに魚をコントロールできる気がしました。仕掛けの投入なども、この当時の「細・軽・ピン」調子が前面に出ているのでこれはこれで好きな人には堪らない操作感覚となっています。
さて、このオレガ一徹KSが真価を発揮するシチュエーションとして、スリットやテトラなどで絶対に糸を出せない場面があります。大阪南港釣り園などがそれに該当しますが、ここで52cmのチヌを上げることができました。
ここは足元にスリットが入っていて、そのスリットも3ヒロ半ほどの深さがあります。沖で食わせた時は通常のやり取りとなりますが、ほとんどの場合は際にあるスリット底部分で食います。この場合、ウキにアタリが出た時点で魚はすでにスリットの中に入っており、即引きはがさないと3号ハリスでも取り込みが難しい場所となります。実際、ハリス2号でタイミングが合わず何度も飛ばされています。最近流行である胴調子の竿だと、止めにかかっても3番4番が曲がるだけで止まらず、スリットでやられてしまう可能性が高いと感じます。こういう場所こそオレガ一徹KSの調子が有効であると感じています。
自己記録の52.2cmも、オレガ一徹KSだからこそ獲れたと感じています。
このような一発大物とガチ勝負をする竿が現行商品ではありませんので、大切に使い続けようと思います。