すごく単純なことですけども、どんなに上手い釣り人でもポイントの良し悪しにはかないません。チヌが釣れる場所・時間・潮を探し出すことが最も良い結果を残す手段となります。
すべてを事細かに書くと、本が1冊できるぐらいの量になるので、詳しく知りたかったらモノの本なりDVDを購入して読んでください。大知昭黒鯛塾塾生だから、という贔屓目なしに、今まで見たハウツーものDVDの中で大知昭さんの出られているものは、その撮影条件で考えられることを惜しげなく教えてくれています。撒き餌を何杯、どこに撒いてどのタイミングで仕掛けを入れる、なども細かくわかるように作られていることが多いので非常に参考になります。また、遠矢国利さんのDVDや書籍も、非常に良いと思います。
話がそれましたね。
まずは、情報をこまめに収集しましょう。いくつかの釣り場候補をチェックしておき、傾向を掴んでおきます。前日には天気予報も良く調べ、風向きなどからポイントの潮流、潮の状態、水温の変化などを総合して釣り場を決めます。出来れば前の日に少しでも海の状態を見ておけば尚良いでしょう。夏場なら夜釣りをやっておられる人が必ずいるはずなので、その人のウキを眺めていれば潮の流れ方も大体想像つきます。
準備をする際は、使う道具のチェックをします。竿、玉の柄にボナンザコーティングをしたり、道糸の確認をしておきます。メンテナンスされていない道具で釣りをすると楽しさ半減、トラブルだらけで嫌気がさしてきます。とくに道糸は必ず確認しておいてください。細い道糸を使うことが多くなりましたので、トラブルを未然に防ぐためにもエサの次に投資してください。鈎、ガン玉、小物類の補充、チェックも忘れないように。ガン玉が閉じきっていないか?今現在のサイズや釣り方に合ったものがそろっているか?確認を怠ると補充し忘れでいざ使うときに無い、足りないなどで困ることになります。
準備が完了すると、道具を積み込み、一路釣り場に向かいます。途中のエサ屋が最終チェックポイントです。ここでの速報が一番信頼度が高いので釣り場変更も考えられます。準備中に足りなかった道具や、思いつきの道具も購入します。
さて、ここで最初の分岐点となります。
エサ屋では、たくさんの種類の配合エサが販売されています。自分の目指す釣り方にあった撒き餌を選定することが重要となります。下の図は、マキエの特性と、狙いどころを大きく2つに分類したものです。
軽い拡散するマキエ、たとえばグレ用などはパターン1になります。上からマキエが落ちてくるのを拾わせる、ごく一般的なフカセ釣りの考え方となります。パターン2.の重い拡散しないマキエだと、海底に溜まったマキエをつつきにくるチヌを狙うイメージとなります。
拡散するマキエは適度な流れがある釣り場に適しており、水深がある釣り場や、潮が飛んでいるもしくは全く動かないときは練りこんで拡散しなくしたほうが良いと考えられます。
購入する撒き餌の量ですが、参考に私が3時間釣るとしたときのマキエと配合エサの量は、
釣具屋で配合エサとオキアミなどを混ぜるだけ混ぜておいて、釣り場についてからその場の海水を混ぜ、水分調整するのが理想ですが、10kg以上の撒き餌を再攪拌するのは条件によっては厳しいかと思いますので、水道水で固めに作っておいてもよいでしょう。以前は水道水で混ぜてしまうのは、塩素の匂いや浸透圧の違いから駄目だと思っていましたが、1年間ずっと水道水で作り続けて釣果に差が無いどころか前年より良く釣れましたので強くこだわらなくても良いと思います。
サシエ用のコーンは缶詰だと水分が多めで柔らかくなっています。人間様が食べるには非常に都合がよいのですけど、エサ盗りには若干弱くなります。サシエ専用のコーンはさすがに身が締まっていてエサ持ちもよくなりますが、量の割には高価な代物です。コストが気になるときは、冷凍コーンを使用すると比較的固めのコーンが大量に手に入ります。これを釣りに行くとき小出しにすれば缶詰よりも安上がりになります。最近のトウモロコシ価格高騰のあおりで、コーンも値上がりしていますし、業務スーパーでも激安コーンの缶詰を見かけなくなりました。
撒き餌・コマセに関して詳しい解説は、「撒き餌・コマセの分量と配合について」をご参照ください。