ダイワ 大島 磯 0.8号-53・F(2010年発売)

DAIWA OOSHIMA ISO 08-53・F(2010)

大島 磯を選んだ理由

メガディスハイパー1号-53をはじめ、超先調子に分類されるグレ竿でチヌを掛けるとかなりの確率でバラシてしまう癖を克服すべく、グレ竿の柔らかいもので特訓しようと考えました。

2代前のHX大島1号-53は、無理に軽量化した為に粘りが無く、リールシートのがたつきや、ジョイント部のひずみが気になってかなり使いづらいものでした。新しい飛竜チヌ0.6号-53を使ってみて、このクラスの竿でもほぼ問題ない仕上がりとなっていると感じたので、フィッシングエイトの年末セールにてめでたくお買い上げとなりました。

大島磯0.8号-53

大島 磯 0.8号-53・Fの仕様

調子 持ち重り係数
(kg/cm)
ベストハリス
(フロロカーボン)
ターゲット
サイズ
購入価格
(円)
超先調子 22.9 1.2号 30cm~ 21,110
Vジョイント ガイド ガイド
合わせ
リールシート
あり 穂先と2番口金のみIMSG
その他はSiC
あり スーパーセンサー
ハンプシート
全長
(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
標準自重
(g)
先径
(m/m)
元径
(m/m)
5.30 5 116 180 0.70 22.8
錘負荷
(号)
適合ハリス
(ナイロン・号)
カーボン
含有率 (%)
メーカー希望
小売価格(円)
1~2 0.8~2.5 98 33,800

大島 磯 製造国は中国

ダイワ(グローブライド)のホームページより
ダイワ 大島 磯 岸和田港にて磯釣りファンを魅了する「伝統」と「先進性」、こだわりが生んだ最上の「大島 磯」
魅力の軽さ・高感度メガトップ・先鋭調子を実現!

ロッド全体のバランスを最大限に引き上げる新設計思想の「パワーバランス(剛性)設計」を導入、高密度HVFカーボンとV-ジョイント構造とを融合することで持ち重りを解消、操作性が格段にアップ。

■スタンダードモデル

軽量・高感度 先鋭調子!
0.8号~2号は数釣りから大物までオールラウンドに適応、全アイテムともシャープな操作性と魚をかけてからどこまでも粘る余裕のパワーを発揮。

大島 磯の使用感・インプレッション

はっきりいって地味です。ほぼ黒1色で、ところどころのアクセントは金文字やシルバーのロゴ、カーボンシートの柄ぐらいです。HX大島は、塗装も凝った所がありましたけども、これにはそれがありません。その分、性能に割り振ったと思えば納得できます。個人的な意見として、変なデザインにしてえり好みされるよりは、こっちのシンプルなデザインのほうが好感が持てます。[写真は51cmのチヌで軽めの負荷]

ダイワ 大島 磯0.8号-53 軽い負荷での曲がり方1 モーメントは若干重めの数値が出ていますが、これもメガディスハイパー同様、さほど持ち重りは感じません。号数が小さいためか、超先調子の竿独特の感じは少なめです。また、シャンとした感じは当然ながらメガディスハイパーに軍配が上がりますけど、それはあくまで比べた場合であって、操作性に問題はありません。

魚を掛けると、大型チヌをなだめながら寄せる、といった軽めの負荷では確かに8:2調子であることが確認できます。そして、目一杯タメるなど、かなり負荷を掛けた状態では3番から曲がっていますが4番はしっかりと受け止めています。

51cmのチヌで目一杯タメたとき
ダイワ 大島 磯 0.8号-53 強い負荷での曲がり方

HX大島のように、ジョイントがぎしぎし鳴ることも無く、0.8号なのにかなりパワーがあります。噂で、「大島 磯は魚が良く浮く」という話を聞いたことがあって、確かに50cmオーバーのチヌでも楽に浮かせる粘りがあります。超先調子であれば若干突っ張る感じがするのが普通だと思っていましたけど、号数が柔らかいためか、負荷に応じて素直に曲がっていく感じがあります。この特性のおかげで、私が不得手とする超先調子の竿でありながら、大型チヌとの駆け引きにおいても余裕を持って対処できました。また、20cmほどのコッパグレでもそれなりに楽しめます。

意外かもしれませんが、銀狼エア0.6号-52と似通った感触があります。こちらはいたって普通の超先調子で釣り人主導、銀狼エアは銀狼調子と呼ばれる独特の操縦性でオートマティック感があります。

大島 磯の評価まとめ

この大島 磯は、磯竿の中では高価なクラスではありませんが、実釣に必要な装備、そして信頼できる性能があると思います。特に0.8号は大阪湾で狙うチヌやグレならば役不足になることは無く、ちょうど良い柔らかさだと感じます。個人的には、トーナメント制覇技の次に信頼のおける磯竿です。飛竜チヌなどに代表される専門のチヌ竿に抵抗がある方でも、チヌの引き味を殺すことなく楽しめる磯竿として、とてもよくできた竿だと思います。

2014年10月、大島磯はニューモデルへ、X45とトーナメントホールドシートを搭載し大島となりました。ちょっと触ってみましたけども、新しい大島もいい味出していますよ。

磯竿・チヌ竿メニュー

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